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本年、2024年もどうぞよろしくお願いいたします

今年は年の始めに日本で多くの難しいことが起きたので、新年のご挨拶をためらっているうちに3月になってしまいました。ちょうど1月末から2月にかけて、日本でワークショップ主催に関わっていたことと、南アジア、中東などへの出張があり、機会を逸してしまいました。

 

こちらボルチモアでは、春が少しずつやってきて、花咲き乱れる日々になり、娘が住むワシントンDCも桜が満開で、この時に今年のごあいさつを、と思っておりましたのが昨日。しかし何ということでしょう。私の住む街ボルチモアで予想もしなかった難しいことが昨夜起きました。皆様も船が橋桁にぶつかって橋が全壊してしまったニュースをお聞きになったかもしれません。死傷者の方が出たことが心から痛ましく思います。何と難しい事実でしょう、このような美しい春の日々に。

 

この埋めるにはとても難しい我々の人生というものを、誰かが大変上手に、かつ深みを持って書いておられたな、と思いをはせた時、40年近く前に大学に入る以前の私がどこかの書店で手に取った遠藤周作の小説の中の、何が起きても「あまりに青い空」が何も変わらないかのごとくあり続ける、というフレーズ(もしかしたら僕の勘違いかもしれない。。。でも今、米国にいて確認するすべがない)が頭に浮かびました。2016年に大きな話題になった米国映画の原作小説の著者でもある遠藤氏はおそらく20世紀日本のトップ3のひとりに入れるべき小説家でありますが、この話は今年のどこかでまたふれましょう。

 

今年のメッセージの目標としては、過去5年間ずっと言い続けているが一度も実現していないコンスタントな発信を頑張ってみること、それを通して精神医学と脳科学についてエッセンシャルなポイントを10回連載ぐらいで書いてみたいこと、その他。。。いろいろあるのですが、まずは1つ1つ出していきたいと思います。

 

昨年晩秋にお伝えした、我々の講座でお受けした2名の大学院生の方の学究は4月からフォーマルに始まります。多くの時間をボルチモアで過ごす私が、どのように京都の大学院生の方のキャリアをお手伝いしているかについても、今年ふれたいと思います。私は、大学院の最初のタイミングで、世界のトップの人々と24時間レベルで交流する経験(たとえ数日でも)が大事だと考えており、この2名の方にもまずそれをアレンジしています。

 

ともあれ、皆様、お大事にされてください。そして日本にも訪れているであろう春の日々を感謝しつつ、過ごしましょう。今日の写真は娘が送ってきてくれたワシントンDCの桜の写真です。



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