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2023年の活動をふりかえって

私が住むボルチモアは美しい街で、春が訪れると1、2ヶ月間は、少しずつ違う種類の花が咲き乱れます。その間に突然暖かくなって、新緑を迎えます。まだ緑はないのですが、毎日気がつくと違う花が咲き始めていて驚かされます。

 

2024年のメッセージを書き進めるにあたり、まずは昨年2023年の我々の活動について振り返りたいと思います。パンデミックの終結に伴い、久しぶりに何度か日本で活動することができました。多くの皆様に感謝いたします。

 

昨年7月には第64回日本神経病理学会総会学術研究会・第66回日本神経化学会大会合同学会にて基調講演をさせていただきました。他の基調講演者であったアルツハイマー病研究の権威でおられる東京大学の岩坪威先生、質量分析の世界的パイオニア・リーダーでおられる島津製作所の田中耕一先生ともお話しでき、学会リーダーの先生方、学会参加の方々と多方面の交流ができ、多くの知人と久しぶりの再会ができましたことが本当に嬉しかったです。「融合」ということを大事にされた学会であったため、「Mind the Gap」のスローガンで臨床と基礎を有機的に繋げようとする学際的努力についてご紹介しました。リンクは

 

昨年10月は京都大学の大学院入学試験の面接の仕事などもありましたし、今後ご紹介できると思いますが企業の方々との産学協働の可能性などについても話すことがありました。

 

そして、昨年12月には第163回日本医学会シンポジウムの組織委員を仰せつかり、すでに40年にわたる友人である東京大学の高柳広先生と一緒に、「心と脳と体をつなぐ神経免疫」というテーマでシンポジウムを企画しました。「融合」の重要性を上で述べましたが、「心」の問題を考える時、学際的努力は大変大事であり、特に精神医学、精神神経科診療の本当の「医学化」という課題が、僕が長年にわたって追求している課題です。その一部にも触れるようにしました。こうした努力はこれまで米国で主にやってまいりましたが、今後は日本にても広げていきたいと思っております。どうぞ皆様よろしくお願いいたします。この日本医学会のシンポジウムのリンクは

https://jams.med.or.jp/event/symposium.html  です。どうぞご参照ください。

 

2024年になってからの日本での活動(これまで、今後)については、今後のメッセージでふれていきたいと思います。こうやって2023年をふりかえるに、多くの新しい知人ができたと同時に、長年の友人、知人に再会できたとつくづく思います。コロナパンデミックを含めた色々な事情で、私は過去5年もしくは10年にわたり、アカデミックに充分に活動できなかったと感じております。ぜひ今から頑張って、これまでの遅滞をとりかえし、新しい価値を創造していければと願います。是非みなさんと力を合わせていくことができればと願います。今日の写真は、ボルチモアの自宅の近くで撮影したものです。



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