大変遅ればせながら2025年のご挨拶:キャリアの折り返し点にて
- 澤 明
- 2月20日
- 読了時間: 3分
大変遅ればせながら、2025年、おめでとうございます。
今年は新年のご挨拶が1か月半も遅れてしまいました。
言い訳をするなら、昨年の12月にコロラドのスキー場で、スノーボーダに激突され、意識障害、記憶障害(脳震盪による一過性の症状)によりスキー場から救急病院に搬送されたこともあり、リハビリ期間があったこと。そして、充分なリハビリ期間も取れないまま引き続いて、日本でいくつかの講演会やウィンターカンファレンスの主催をしないといけなかったことで、バタバタしていたことがありました。ともあれ、1月後半から2月初めの日本滞在を終え現在アメリカに戻り、ようやく通常の生活が戻ってまいりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ここ1、2年は、過去20年間強のキャリアを見直し(具体的には10年ごとに次のページをひらくようにしているので、その20年間は2つの期間に分けられます)、今後に向けての色々な整理をしておりました。医学、医療は日々が「継続的な勉強」であり、その意味ではキャリアとはマラソンに似ていると思います。どこかでケジメをつけてマラソンの折り返しをしようと思っておりましたが、今年こそその折り返し点に立つ時と考えています。今から20−30年、前半とは圧倒的に違う質と量を目指そう、という決意です。
年始にいつも行われるワシントンD.C.の在米国日本国大使公邸での新年会にて、この決意をある方にお話ししたら、その方はマラソンランナーらしく、「では今からグッと苦しくなりますね」とにこやかに微笑みをくださいました。僕は昔日本に住んでいた時に、東京マラソンのコースであった港区田町駅付近(三田2丁目)に住んでいたこともあり、時々マラソンを見に行っていました。最も印象的だったのは、何年か前に同窓会の新聞から寄稿を依頼された時にも書いたのですが、1991年の世界陸上の男子マラソンです。この時の優勝者は谷口浩美氏ですが、後半に圧倒的な走りをされ見事な優勝を飾られました。医療、医学はレースでなく、患者さんやご家族のために地道に行う「サービス」です。にもかかわらず、この時の圧倒的な走りは私に勇気を与えてくれるものです。ちなみにフリーの動画サービスでもこのマラソンレースが観られるだけでなく、なんとその動画には、田町駅のところで僕も映っています。わかるかな?
今日の写真は、昨年救急病院に運ばれる羽目になったスキー場へのアクセスポイントであるスティームボート空港に着陸する時に撮った写真。この数日後、救急部の「患者」になるとは予想もできませんでしたが、まあともあれ、元気になりましたので今年も頑張ります!

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